有効成分・セフジトレン ピポキシルを含んでいる「メイアクト」は、細菌感染を原因とする疾患に効果を発揮する、錠剤の医薬品です。
感染症の諸症状に効く抗菌薬の1つですが、そんなメイアクトが近年、出荷調整により販売中止になったという噂が広がっています。
メイアクトは、本当に販売中止になったのでしょうか?
そこで今回は、抗菌薬の「メイアクト」に関して、販売中止の噂の真相を調査してみました。
メイアクトは本当に販売中止?理由は?
メイアクトの製造・販売中止に関して調査を行った結果、同品は今でも市場に出回っています。
メイアクトは、何故製造・販売が中止されたと噂されているのでしょうか?
理由として考えるものに、製造元が医療関係者に向けて行った発表があります。
メイアクトにどのような発表がされたの?
メイアクトは、MeijiSeikaファルマ株式会社が製造・販売を行っています。
2023年6月にMeijiSeikaファルマは、メイアクトの新規採用辞退と出荷量の調整、および限定出荷を行うと発表しました。
原因は他社製品の限定出荷による影響で、製造・出荷量が大幅に減りました。しかし現在でも、メイアクトを入手することは可能です。
ですが、上記の発表を知った一部の人々が「手に入りにくくなった。いずれ製造販売もされなくなるのでは?」と思い、販売中止の噂を広げてしまったと考えられます。
メイアクトは市販で買える?
メイアクトは、医師が処方箋を書いて薬剤師が調剤する処方薬です。
手に入れるには、医師の診断と処方箋が不可欠です。
メイアクトにジェネリック医薬品はある?
メイアクトに、ジェネリック医薬品は存在しません。
メイアクトに代替品はある?
メイアクトには、代替になる市販薬もありません。
有効成分の「セフジトレン ピポキシル」および類似の成分を含んでいる市販薬も、残念ながら存在しません。
メイアクトに関するQ&A
どこの病院・クリニックで処方して貰える?
メイアクトは、下記の病院・クリニックで処方して貰えます。
・小児科
・耳鼻科
・歯科
・呼吸器科
・内科
・眼科
・婦人科
・皮膚科 など
メイアクトって子供に出されるイメージだったけど、大人も処方されるのねー#扁桃炎#メイアクト#セフジトレンピポキシル#年一で扁桃炎やってる (´;ω;`) pic.twitter.com/BzNRikq4Ky
— TA♡Bluesky (@ayu_kikimoka) March 9, 2020
幅広い感染症に効果がある抗菌薬ですので、歯科を含めた殆どの病院・クリニックで処方してもらえます。
ただし、感染症に掛かっていると医師に診断されることが条件です。(歯科の場合は、措置後に感染症に掛かる恐れがある治療を受けた場合に処方して貰えます。)
メイアクトに味はある?
メイアクトは、バナナ味のお菓子のような味がします。
飲みやすい反面で濫用されやすい薬の1つでもあるため、薬局では調剤前に症状の再確認が行われることもあります。
メイアクトに副作用はある?
メイアクトは医薬品ですので、副作用がもちろんあります。
代表的な副作用は腹痛で、胃腸の弱い人や小さな子供が飲む場合は、注意が必要です。
また発疹・嘔吐感・めまい・貧血・尿が濁るなどの症状も起こる事があります。
重篤な腎機能障害や肺疾患・肝機能障害も報告されていますが、起こる確率は極めて低いです。
まとめ
様々な感染症に効果を発揮する「メイアクト」は、製造量・出荷量の調整がされていますが現在でも病院・クリニックで取り扱われています。
歯科を含めた多くの病院・クリニックで処方してもらえますが、メイアクトにはジェネリック医薬品も類似成分を含んだOTC(市販)医薬品も存在しません。
バナナ味で非常に飲みやすいですが、薬なので服用量を必ず守りましょう。
メイアクトは小児科でも処方される薬ですので、子供でも服用できます。
一方で、メイアクトは感染症もしくは感染症に掛かる恐れがある場合のみ処方される薬です。
処方して貰いたい場合は、医師・薬剤師にご相談ください。